2012.06.23
カスタムヘッダー機能を追加する(Ver3.4以降対応版)
この記事について
6月15日にワードプレスのVer3.4がリリースされました。3.4ではカスタムヘッダー機能の実装でadd_custom_image_header()が非推奨になっています。
そのためVer3.4以降対応版のサンプルテーマ11Bを今回作成しましたので、説明と共に公開します。
サンプルテーマ11Bのダウンロード
下のリンクからテーマ11Bをダウンロードして下さい。DL後は、前のテーマと同様に、解凍後ワードプレスのthemesフォルダに放り込んで下さい。
wp_sample11b.zip のダウンロード
サンプルテーマ11Bの11からの変更点
add_custom_image_header()をやめて、add_theme_support()を使う形にしました。従って、functions.phpの内容が変更されています。
サンプルテーマ11Bの内容
テーマの外観や管理画面の使い方、カスタムヘッダーの設定方法等には変更がありませんのでカスタムヘッダー機能を追加するを参照下さい。
サンプルテーマ11Bの中身
こちらもimagesフォルダやheader.phpについては変更がありませんので省略します。
それではfunctions.phpの中身をみてみます。
<functions.php> (省略) /* カスタムヘッダー(Ver3.4以降対応版) */ $c_header_defaults = array( ←PHP変数定義(ユーザー定義) 'default-text-color' => '000', ←ヘッダー内の文字色(実際には不使用) 'default-image' => '%s/images/default_header.gif', ←デフォルトのヘッダー画像へのパス 'width' => 970, ←ヘッダー画像の幅 'height' => 200, ←ヘッダー画像の高さ ); add_theme_support( 'custom-header', $c_header_defaults ); ←テーマのカスタムヘッダー機能を有効にする register_default_headers( array( ←デフォルトのヘッダー画像を登録 'header01' => array( 'url' => '%s/images/header01.gif', 'thumbnail_url' => '%s/images/header01s.gif' ), (header02、03は同様なので省略) 'header04' => array( 'url' => '%s/images/header04.gif', 'thumbnail_url' => '%s/images/header04s.gif' ) ));
上から順に見て行きます。$c_header_defaultsは、PHPの変数です。PHP変数は「$」で始まり、データを入れておくことができるものです。ここでは
- ヘッダー内の文字色
- デフォルトのヘッダー画像へのパス
- ヘッダー画像の幅と高さ
をセットしています(前はPHP定数にセットする形式でしたが変更されました)。但し、ヘッダー内の文字色については、別に設定しているのでここで定義したものは実際には使用しません(テーマ11Bでは)。
また、画像へのパスについては先述の「images」というフォルダ内の画像を指定していますが、その中の%sはテーマフォルダへのパスに変換されるようになっています。
次はadd_theme_support()です。これはナビゲーションメニューの時にも出てきた、テーマの各機能を設定し有効にするWordPress関数です。今回はcustom-headerというパラメータによりカスタムヘッダー機能を有効化しています(add_custom_image_header()が非推奨になった為add_theme_support()を使う形に変わりました)。
最後にregister_default_headers()ですが、これはデフォルトのヘッダー画像を登録するWordPress関数です。ここには管理画面でのサムネイルも含みます。
テーマ11Bではデフォルトのヘッダー画像を4つ設定していますが、これは同じ形式の文を、画像名を変えてつなげているだけなので、増やすことも可能です。もし余裕があれば、デフォルト画像を追加するのにチャレンジするのも面白いかも知れません。
まとめ
今回新しく出てきた関数を下にまとめます。
add_theme_support( ‘custom-header’, (変数) )
- add_theme_support() → テーマの機能を設定し、有効にする
- custom-header → カスタムヘッダーを有効化する、というパラメータ
- (変数) → カスタムヘッダーのデフォルト設定(今回は$c_header_defaultsという名称にした)
これでVer3.4対応となりました。それにしてもワードプレスは本当にどんどん進化していきますね。
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